2017年10月27日金曜日

長崎戦の見直し

長崎との試合を見直しました。

前半の不調とCK本数について、ダラダラと書きました。 長いです。

前半の不調に関しては、DF[ラインへの相手のプレスに加え、前線の孤立とパスコース(近くにいる選手達)の少なさが原因だと推測します。

FW陣(シモビッチ選手、佐藤選手、玉田選手)がおそらく相手DFに張り付いていたはずですが、これが枚数の足りなかった原因かと。(DAZNの画面には前線があまり写りませんでした。)



前半について


結論を言うと、前線の3人が相手DFに張り付いているのはよろしくなく、2人は中央に降りてきてパスコースを作るべきでした。

前半6分ごろまでは良い攻撃を仕掛けていましたが、その後は35分過ぎまで長崎にペースを奪われます。(13分過ぎに左サイドで良いプレーができました)

その事があからさまに出ているのがシュート本数で、名古屋の前半3本のシュートのうち、6分までに2本、35分以降に1本を撃ちました。(名古屋グランパス公式ホームページの長崎戦スタッツ、Football LABのマッチレポート

ボールを保持しながら長崎にペースを奪われた理由については、長崎のプレスに加え、おそらく前線3人と後方の距離が空いて、パスをスムーズに回せなかった、ちょっと長いパスを出さざるを得なかった事が原因だと思われます。

13分過ぎのように、左サイドに人数をかけるとショートパスをつないだりパス&ゴーでボールを前に進められるのですが、中央でボールを前に進める事は困難でした。

左サイドだと、ボール保持者の前に名古屋の選手達が4人ほどいて、彼らのパスコースを作るための動きがボール保持者からも見えたでしょう。

一方、中央でボール保持者が正面を向いていると、いるとしても小林選手が田口選手くらいだったでしょうか?

しかも、その両名の奥に名古屋の選手達がいる気配がありません。

この結果、なかなか中央からボールを出せず、ボランチがボールを持っても、前線に長いパスを出す事になります。

前半、佐藤選手に1本通ったと記憶していますが、佐藤選手と玉田選手への1本ずつのパスは通らなかったはずです。

相手DF達は前線に張っている選手たちの事を当然注意していて、インターセプトあるいは邪魔は容易だったはずです。

シモビッチ選手がスタメンで出ていた頃、4層のフォーメーションでいう攻撃的MFのあたりまで下がってきてパスの壁役をしている場面を何度か見ましたが、今回もそういう場面が頻繁に必要だったと思われます。

先にも書いたように、人数をかけられる左サイドでのパスワークは機能していましたし、右サイドでは、49分ごろの玉田選手が下がってきてのパスワークが機能していました。




CKについて


今回の試合で興味深いのは、CKの本数です。

長崎戦スタッツ(名古屋グランパス)を見ると、前半後半ともに、名古屋が1、長崎が4です。

名古屋はろくにCKを蹴っていません。

長崎が、こういう数字にするための守備を意図していたのかは分かりません。

意図していたとすれば、シャビエル選手がいないにしろ、名古屋の大きな得点パターンを潰す事に成功した事になります。

ちなみに前回の長崎との対戦では、2-0で名古屋が勝利しましたが、CK本数は名古屋が1、長崎が7でした。

やっぱり意図的な気がします。 長崎の被CK本数を知りたいですね。


CKの本数が少ない原因の一つ(あるいは大部分)は、ゴールラインに向かうボールの動きが少ない事、ボールの勢いが無い事です。

青木選手がPKをもらった際の選手とボールの動きは、まさにゴールラインに向かうものでしたが、シュートを含めても確かに少なかった気がします。

加えて、試合終盤の永井選手のシュートが止められた際のような守備も、ゴール前でつなごうとする名古屋の攻撃にとっての困難でした。

DFラインを突破された時、長崎の多くの選手がゴール前に入って、「バスを置く」ように守備をしていました。

スルーパスでDFラインを突破してから、クロス(というより短い横パス)を出してからシュートするのでは、永井選手の時のように止められてしまいます。

シュートを成功させるには、スルーパスでDFラインを突破して即座にシュート、あるいはそもそも別のやり方(例、ペナルティエリア外からのミドルシュート)で攻撃するべきだったでしょう。

CKは、そんな別のやり方の一つだった訳ですが、今回は全く機能しませんでした。

長崎の守備に明確な意図があったとして、さてこの守備をどう攻略すべきだったのか?

この辺の戦術的な駆け引きは非常に興味深いですが、さらに長くなりそうなのでやめておきます。



今回、前半の攻撃の不調はともかく、CKに関しては長崎にいいように守られましたが、長崎の猛攻に耐え、先制点の獲得はできました。

名古屋の攻撃は効果的に機能(つまり大量得点)できませんでしたが、解決できない問題ではありません。

次回の群馬戦の勝利を願います。

できれば良いお天気で観戦したいなぁ…。



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修正
2017/10/27、名古屋のプレー記録を削除。


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